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2008年8月16日 (土曜日)

対決―巨匠たちの日本美術

感想を箇条書きで、
・全体の印象で言えば、ここで見る名作と言われるものは、通常の展覧会では、目玉あるいは、準目玉として、並べられうるもので、それが無造作に並べられているのは、通常の展覧会とは違った目線で見ることができて、その点では良いのかもしれない。
どうせならもっと、脈絡もなく、ジャンルも時代もむちゃくちゃに並べてもらったほうが面白いかもしれない。いや、これは、いやみではない。
・展示ケースで、縦の柱が、大きな屏風の一部を見えなくしているのが、かなりあった。これは、残念。これだけの客を集める日本の顔のような展示場で、これはお粗末。雪舟の四季花鳥図?とか、蕪村の銀屏風とか、応挙の川のやつとか、
・人が多いので、でかい屏風は、引いて見れない。屏風などは、引いて全体を見ないと、わからないのに。そんなことは、わかっているはずなのに。どうせなら、近づいて見れないように、ロープを張ったりして、全員、遠くからみるような展示もあるのではないだろうか?詳細を見たい人は、双眼鏡とかで、みればよい。
・逆のことを言うが、ただ、蕪村の銀屏風は、MIHOMUSEUMで見たときより、引いて見れて、もう少しわかったように思う。ライトの加減もあるが、下のほうが明るく描いてあることが、わかった。MIHOでの展示は狭くて、引けなかったので。
・蕪村の銀屏風と、池大雅の金屏風の対比。そういうことだったのか。ちなみに銀屏風の所蔵がMIHOMUSEUMになっていることがわかる。しかし、この銀屏風は、MIHOでも2ヶ月くらい出しっぱなしで、今回も全期間出していたかと思うが、重文などになってなければ何をしても良いのだろうか?普通4週間/年じゃないのか?
・応挙の川(滝)はやはりすごい。鬼気迫る感じ。柱が邪魔。また、じっくり見たい。
・永徳のははちょうずをぜひ見ておきたく、出かけたが、それほどではない。ジュコウインのものも、ここではわからなかった。私の永徳は、京博の高士せんず、高速の線。
・若冲の三の丸のやつは、たぶん、はじめて見たが、これもすごい。これは、絵画なのか装飾なのか、絵の具の色見本なのか。
・ここ、何年か、なかなか見れない日本美術の名品と言われるものをみるために、ネットで、情報を集め、こまめにあちこちに足を運んできた。今回の展示も7割くらいは、すでに見たことがあるものだと思う。しかし、こういう何の工夫もなく、金と権力でかき集めて、無造作に名品を並べたような展覧会は、やはり悲しい。展示として、作品に対する愛情みたいなものを感じられないのである。それぞれの作品の放つ力が、ある程度、その悲しさを打ち消すのだけれど。
ちょっと、日本美術を追っかけるのは、一旦、終わりにしようかと思わせる展覧会である。こんな感想を持っている人は、ほとんどいないのだろうけれど。

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