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2009年8月14日 (金曜日)

聖母像の「到来」

若桑先生を尊敬する者にとって、この特集陳列は、拾い物(知らなかった)

しかし、氏の著書名をそのままタイトルに使っているのも、なかなか確信犯である。

ほんとに寡聞にして知らないというべきか、長崎奉行所旧蔵品(宗門蔵保管)というのが、たくさん出ていて、この長崎奉行所が、取り上げたキリスト教関連のものをずっと保管していたので、今、それを見ることができるのであるけれど、その意図、制度がどうなっていたのか気にはなるのである。残ったのは、取り上げたもののほんの一部なのだろうけれど。

東京国立博物館 TOKYO NATIONAL MUSEUM

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特集陳列 現在日:2009年8月14日 有効期限:2009年9月6日
特集陳列 聖母像の「到来」
本館特別1室 2009年8月4日(火)~2009年9月6日(日)

聖母像(親指のマリア)
重要文化財 聖母像(親指のマリア) イタリア 17世紀 長崎奉行所旧蔵品(宗門蔵保管)
 東京国立博物館は、541件のキリシタン関係遺品を所蔵しており、その多くが重要文化財に指定され、キリスト教信仰の歴史をたどる貴重な資料となっています。そのほとんどは長崎奉行所(ながさきぶぎょうしょ)が信徒から没収した品で、明治12年(1879)に内務省社寺局(ないむしょうしゃじきょく)から当館に引き継がれたものです。今回は、聖母像(マリア像)を表わした作品を中心に展示します。

 天文18年(1549)、宣教師フランシスコ・ザビエルがキリスト教布教のため来日した際、多くの聖母の絵を携えていました。その後、イエズス会のアレッサンドロ・ヴァリニャーノがイタリア人画家ニコラオを迎えて絵画学校を開くと日本人による聖像の制作がはじまり、日本ではとくに聖母像が大切にされました。そして慶長19年(1614)、徳川家康により禁教令が出され、聖像の所持が禁止されると、信者は、子安観音(こやすかんのん)などの仏像を聖母に見立てた、いわゆる「マリア観音」に祈りを捧げました。キリスト教布教とともにもたらされ、国内でも制作されるようになった聖母像は、信仰を禁じられてもなお、崇敬されたのです。

 聖母像は、さまざまな遺物に表されています。日本に潜入して捕らえられた宣教師シドッチが持っていたとされる「親指のマリア」や、「マリア観音」、隠れキリシタンの摘発に用いた踏絵などです。さらに今回は、明治時代にドイツからもたらされた石膏のマリア像や、下村観山がロンドンで写したラファエロの聖母像をご紹介します。聖母像の日本への「到来」と、その後の深い信仰に、より多くの興味や関心を向けていただければ幸いです。


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■主な出品作品

*所蔵の表記の無いものは、当館蔵品です。
重要文化財 聖母像(親指のマリア) イタリア 17世紀 長崎奉行所旧蔵品(宗門蔵保管)
椅子の聖母子・巌上の鵜 下村観山筆 明治37年(1904)頃 山本達郎氏寄贈
マリア像(模造) 19世紀 原品=13世紀 ドイツ・ナウムブルク大聖堂所蔵 ベルリン博物館寄贈
■関連事業

列品解説「ドイツからやってきたマリア像」
本館特別1室 2009年8月11日(火) 14:00 受付終了
講師:東洋室主任研究員 白井克也
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