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2012年2月13日 (月曜日)

鳥獣花木図屏風について

天下無敵のgoogleで、鳥獣花木図屏風を検索すると、なんと、このメモブログの昔の記事が一番上に来る。
記事と言っても、適当に資料を貼り付けただけで、文章にもなってないもの。
どうなってんのgoogleさんと言いたいが、一方、この問題の絵について、情報を挙げようとしているのは、この記事が実は嚆矢なのかとも思う。他のリンクをたどっていないのでよく分からないが。

ということで、微かな責任を感じて、新たに資料を集めて、昔の記事内容に追記していきたい。

もっと知りたい伊藤若冲―生涯と作品 (ABCアート・ビギナーズ・コレクション) 著者からのコメント

 佐藤康宏です。おかげさまで10刷を重ね、年表の一部に追加・訂正をしました。1771年末に始まる青物市場をめぐる争議に際し、若冲が年寄として活躍した事実を加え、新出の作品「象鯨図」(MIHO MUSEUM)を加えました。
 宇佐見英機氏が紹介し、奥平俊六氏によって美術史の研究者に知られるようになった前者の史料については、私は「日本美術史不案内4 交渉する画家」(『UP』442号、2009年8月)でも触れています。
 なお、この本ではかんたんにしか述べていない桝目描きの作品----若冲筆「白象群獣図」、若冲工房「樹花鳥獣図」(静岡県立美術館)、作者不明「鳥獣花木図」(プライス・コレクション)の質的な差異については、論文「若冲・蕭白とそうでないもの」(『美術史論叢』26号、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部美術史研究室、2010年3月)で詳しく分析しました。「鳥獣花木図」は本来贋作ではありません。しかし、まるで若冲の作品であるかのような昨今の扱われ方は、この屏風を贋作にしてしまいかねません。そういう不名誉な地位から解放してやるべきだというのが、そこで記した私の真意です。若冲・蕭白のふりをしたほんとうの贋作(?)については別の章で論じています。

若冲になったアメリカ人
ジョー・D・プライス物語

2007年6月18日 初版第一刷発行

人物紹介
山下裕二
・・・近著で、プライス・コレクションの顔ともいうべき若冲の『鳥獣花木図屏風』は仏画であると看破し、プライス氏もその見識に驚かされる。

P.24
数年先輩の奥平俊六氏(現・大阪大学教授)と佐藤康弘氏(現・東京大学教授)が、ふたりでアメリカ旅行をした際、オクラホマのプライス邸を訪ねた際のことをいろいろ話してくれたことだった。

P.129
山下 さて、一連のコレクションのなかで、いまやもっとも有名な作品と言ってもいいのが、若冲の『鳥獣花木図屏風』です。この絵は、八〇年代の初め、当時東京国立博物館の研究員だった小林忠先生によって、階段の踊り場に置かれていたものが「再発見」されました。もともとは横浜正金銀行の頭取だった武内家の所蔵品で、長らく東博に預けっぱなしになっていたといいます。小林先生が雑誌『ミュージアム 364号』(1981年)に、この作品についての論文を発表すると、さっそく古美術商の柳孝さんがもとの持ち主から買われて、ほどなくジョーさんの手に渡った。こうした経緯を、小林先生から伺いましたが、そうしますと、ジョーさんが絵を初めて見たのは、京都でですか?

プライス 実物を見たのは、京都国立博物館の収蔵庫でした。柳さんが京博に寄託されていたんです。ただ、そういう作品があるということは、小林先生が論文を書かれているときに、写真を見せてくださったので、知っていました。弱肉強食のない、まるでパラダイスのような世界が描かれていると思い、たいへん気に入りました。あれを手に入れられたのも、たいへん幸運なことです。

山下 すると購入されたのは、何年になりますか。

プライス ロサンゼルス・オリンピックが行われた年ですから、八四年だったと思います。その年から翌年にかけて、私のコレクション展を企画してくださった方がいて、東京のサントリー美術館と大阪市立美術館を巡回したのですが、その出品作としては間に合いませんでした。

山下 プライス・コレクションとしては比較的新しいほうですが、この作品については多くの論文が発表されました。筆者について異論を述べる人もいるけど、この絵は多くの人を引きつけてやみません。

プライス 若冲は大好きですけど、あまり真贋論争には巻き込まれたくないという気持ちはあります。誰が描いたかは二の次ですが、絵の重要性を考えれば、江戸時代にこのような絵の発想ができるのは若冲以外には考えられないとも思います。ただ、これが若冲であると説明するには一日かかりますけれどね。

* 46 柳孝(やなぎたかし)
京都・新門前、縄手通に店を構える古美術商「柳孝」の主人(1938年生まれ)。・・・プライス夫妻との交流も長く、来日して京都に寄った際には必ず柳さんの店を訪れるほどである。・・・・


P178
山下
二〇〇三年、六本木ヒルズに森美術館が開館したときには、その開館記念展に出品された『鳥獣花木図屏風』が巨大な広告に使われ、六本木の町を彩りました。

P187
プライス 
八〇年以降のコレクションにも、酒井抱一の『十二か月花鳥図』や、たびたび話に出た若冲の『鳥獣花木図屏風』など、いいものがたくさんあります。

P212
ジョー・D・プライス氏が
解説する
プライス・コレクション
7.伊藤若冲『鳥獣花木図屏風』
この屏風は、それぞれ鳥と動物を同じ方法で描き、対をなしています。鳥はそれぞれ、正方形の升目に、色をさまざまに組み合わせて表されています。そして、そのような方法で描かれていても、飛ぶ鳥はほんとうに飛んでいるように見え、・・・


その他のページ http://midoriwakakuwa.cocolog-nifty.com/tenrankai/2013/01/post-937d.html

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