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2012年4月 1日 (日曜日)

東京

20120331

開館60周年記念 
あなたに見せたい絵があります。-ブリヂストン美術館開館60周年記念

2012年3月31日(土)〜2012年6月24日(日)

石橋財団ブリヂストン美術館は、2012年1月に開館60年を迎えました。これを機に、当館と石橋財団石橋美術館の両館が所蔵する絵画の代表作品109点を一堂に集め、石橋財団コレクションの粋を楽しんでいただく特別展を開催いたします。石橋正二郎コレクションから始まり、60年間積み重ねた収集活動の成果をじっくりとご堪能いただきたいと思います。
 今回の特別展では、出品作品を「自画像」「肖像画」「レジャー」「海」など11のテーマに分けて、題材別、ジャンル別に展示いたします。コレクション展示でみなさまに日頃親しまれている作品たちも、いつもとは異なる文脈にならべられて、新鮮な印象を与えることでしょう。ブリヂストン美術館のコレクションの中心は19世紀から20世紀にかけての西洋絵画ですが、その西洋美術に影響を受けて出発した日本の近代洋画も充実しています。また、今回の展示には、近代以前の画家として雪舟とレンブラントも含まれます。様々な魅力に溢れた石橋財団コレクションをじっくりとお楽しみください。

入館料

個人

一般
800円
シニア(65歳以上)
600円
大学・高校生
500円
中学生以下
無料

団体(15名以上)

一般
600円
シニア(65歳以上)
500円
大学・高校生
400円
中学生以下
無料

※上記は、本展の料金となります。展覧会によって入館料は異なります。
※シニアの方、学生の方は証明書が必要です。
※障害者手帳をお持ちの方と同伴者の方2名様まで半額となります。

休館日
4/15(日) 4/23(月) 5/28(月)
開館時間
10:00〜18:00(祝日を除く金曜日は20:00まで)


※入館は閉館の30分前まで
※上記の開館時間も不測の事態の際は変更する場合があります。
※最新情報は公式Pおよびハローダイヤル(03-5777-8600)でご確認ください。

住所
ブリヂストン美術館 〒104-0031 東京都中央区京橋1丁目10番1号
交通
東京駅(八重洲中央口) より徒歩5分
東京メトロ銀座線 京橋駅(6番出口/明治屋口) から徒歩5分
東京メトロ銀座線・東京メトロ東西線・都営浅草線 日本橋駅(B1出口/高島屋口)から徒歩5分

地図を見る

展覧会のみどころ

1章 自画像

石橋財団コレクションに含まれている自画像の多くは、それぞれの画家にとって重要な位置を占めるものです。マネは生涯に2点しか自画像を残しませんでしたが、そのうちの1点をブリヂストン美術館が所蔵しています。セザンヌが描いた自画像30点のうちの一つは、彼の造形の実験のあとを色濃く残しています。

エドゥアール・マネ 《自画像》 1878-79年

エドゥアール・マネ
《自画像》
1878-79年
ポール・セザンヌ 《帽子をかぶった自画像》 1890-94年頃

ポール・セザンヌ
《帽子をかぶった自画像》
1890-94年頃

2章 肖像画:

画家が依頼を受けて制作した肖像画や、画家が友人や自分の家族を描いたものなどを集めたコーナーです。岸田麗子など、美術史に名前が残る著名なモデルが登場します。また、それぞれの作品から見てとれる、画家とモデルとの心情的な距離感も興味深いものです。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》 1876年

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》
1876年
岸田劉生《麗子像》 1922年石橋財団石橋美術館

岸田劉生
《麗子像》
1922年
石橋財団石橋美術館

3章 ヌード:

人間中心の世界観を築き上げた西洋美術の中で、人間の裸体は重要なモチーフでした。絵画制作のアカデミックな学習の上でも、避けられないテーマだとされてきました。様々な画家が水浴などの場面をかりて裸婦を、あるいはアトリエの中の裸婦を描いています。

ピエール=オーギュスト・ルノワール 《すわる水浴の女》 1914年

ピエール=オーギュスト・ルノワール
《すわる水浴の女》
1914年
安井曾太郎《水浴裸婦》 1914年石橋財団石橋美術館

安井曾太郎
《水浴裸婦》
1914年
石橋財団石橋美術館

4章 モデル:

モデルを用いた着衣の人物像を集めます。画家には少なからず気に入ったモデルや設定がありました。モデルが画家の制作を支えている側面も無視できません。《黒扇》は藤島武二の、《帽子を持てる女》は坂本繁二郎の、それぞれの滞欧期を代表する作品です。

藤島武二 《黒扇》 1908-09年

藤島武二
《黒扇》
1908-09年
坂本繁二郎《帽子を持てる女》 1923年石橋財団石橋美術館

坂本繁二郎
《帽子を持てる女》
1923年
石橋財団石橋美術館

5章 レジャー:

19世紀後半になると、西洋では様々な余暇の楽しみ方が生まれてきました。そうした過ごし方が、近代生活を描こうとする画家たちには恰好の題材となっていきます。サーカスや舞踏会、演奏会、海水浴などを主題にした作品群です。

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック 《サーカスの舞台裏》 1887年頃

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《サーカスの舞台裏》
1887年頃
パブロ・ピカソ 《腕を組んですわるサルタンバンク》 1923年 ©2011-Succession Pablo Picasso-SPDA(JAPAN)

パブロ・ピカソ
《腕を組んですわるサルタンバンク》
1923年
©2011-Succession Pablo Picasso-SPDA(JAPAN)

6章 物語

西洋美術のアカデミズムの中では、聖書やギリシヤ神話を描いた歴史画が絵画のヒエラルキーの最上位に位置づけられていました。近代に入ってからも歴史画の伝統は完全に消えることはありませんでした。青木繁はその影響から日本神話を題材にしています。

レンブラント・ファン・レイン 《聖書あるいは物語に取材した夜の情景》 1626-28年

レンブラント・ファン・レイン
《聖書あるいは物語に取材した夜の情景》
1626-28年
青木繁《わだつみのいろこの宮》 1907年石橋財団石橋美術館

青木繁
《わだつみのいろこの宮》
1907年
石橋財団石橋美術館

7章 山

東洋絵画の伝統の中で、山水画はもっとも重要な画題の一つでした。中国の水墨画の影響を受けた雪舟の四季山水図を、ひさびさに東京で公開します。また、セザンヌの故郷エクス=アン=プロヴァンス近くにそびえるサント=ヴィクトワール山は、彼によって繰り返し描かれ、20世紀美術の出発点となる造形実験の材料になりました。

雪舟《四季山水図(春幅)》室町時代(15世紀)石橋財団石橋美術館

雪舟
《四季山水図(春幅)》
室町時代(15世紀)
石橋財団石橋美術館
ポール・セザンヌ 《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》 1904-06年頃

ポール・セザンヌ
《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》
1904-06年頃

8章 川

ブルゴーニュ地方に源流をもち、パリの中心を流れ、英仏海峡に注ぐセーヌ川は、印象派をはじめ多くの画家たちを育みました。このセクションでは、セーヌ川やその支流の流域で制作された絵画作品を紹介します。

アルフレッド・シスレー 《サン=マメス六月の朝》 1884年

アルフレッド・シスレー
《サン=マメス六月の朝》
1884年
クロード・モネ 《睡蓮の池》 1907年

クロード・モネ
《睡蓮の池》
1907年

9章 海

海もまた画家たちに豊かなインスピレーションを与えてきました。海に魅了され、様々に取り組んだヨーロッパと日本の画家たちによる油彩画をまとめます。モネ、マティス、クレー、藤島武二、青木繁、坂本繁二郎などです。

クロード・モネ 《黄昏、ヴェネツィア》 1908年頃

クロード・モネ
《黄昏、ヴェネツィア》
1908年頃
パウル・クレー 《島》 1932年

パウル・クレー
《島》
1932年

10章 静物

20世紀美術の源流をつくったセザンヌの実験は、静物画の世界によくあらわれています。幾何学的遠近法をはじめとして長い時間をかけて築かれた西洋の絵画観を突き崩すきっかけとなりました。セザンヌを筆頭に、ものいわぬ静物たちに取り組んだ作品に焦点をあてます。

パブロ・ピカソ 《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》 1913年 ©2011-Succession Pablo Picasso-SPDA(JAPAN)

パブロ・ピカソ
《ブルゴーニュのマール瓶、グラス、新聞紙》
1913年
©2011-Succession Pablo Picasso-SPDA(JAPAN)
藤田嗣治 《猫のいる静物》 1939-40年 ©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011

藤田嗣治
《猫のいる静物》
1939-40年
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011

11章 現代美術

1900年代初頭にあらわれたフォーヴィスムとキュビスムを出発点にして、20世紀の先鋭的な美術はめまぐるしく発展を遂げてきました。そうした前衛美術の動きは、絵画の本質により迫ろうとする強い意思に支えられています。ブリヂストン美術館はそうした動きにも目配りをしながらコレクションを形作ってきました。

ジャン・フォートリエ 《旋回する線》 1963年 ©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011

ジャン・フォートリエ
《旋回する線》
1963年
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011
ザオ・ウーキー 《07.06.85》 1985年 ©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011

ザオ・ウーキー
《07.06.85》
1985年
©ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011

新収蔵作品1 石橋財団ブリヂストン美術館が新たに収蔵した作品2点を、本展で初めて公開します。

印象派の画家ギュスターヴ・カイユボット(1848-1894)は、ルノワールやモネら仲間たちを経済的に支え、印象派展等の開催でも意見調整や経済支援などを行い、さらには後世に印象派の重要な作品を残す努力をした人物としてその名を知られています。しかし、近年では画家としての活動に関心が集まり、作品の再評価が急速に進んでいます。ブリヂストン美術館は、このたびこの作家の作品を初めて収蔵いたしました。
 本作は、オルセー美術館が所蔵する画家の代表作《床削り》(1875年)の直後に描かれ、両作とも1876年の第2回印象派展に他の6点とともに出品されました。モデルはパリのミロメニル通りの自邸で、ピアノを弾く弟マーシャルです。しかし画家はこれを家族の肖像としてよりは、むしろ近代生活の一情景として描きました。また、ルノワールが同じ主題を享楽的な雰囲気のうちに描いているのに対し、カイユボットは、近代的な市民の優雅さを湛えながらも、真摯に創作ないしは練習に励む男性の姿として描いています。表現としては、細部と仕上げにきめ細かい注意が払われ、一方で逆光を効果的に用いた繊細な光の効果が捉えられています。このようなカイユボットの絵画様式は、印象派の初期の展開を語る上で欠かせない一つの要素でありながら、その作例は少なく、本邦においては唯一の例といっても過言ではないでしょう。紛れもなく画家の代表作の一点です。

ギュスターヴ・カイユボット《ピアノを弾く若い男》1876年油彩・カンヴァス

ギュスターヴ・カイユボット
《ピアノを弾く若い男》1876年
油彩・カンヴァス

新収蔵作品2

岡鹿之助(1898-1978)は、1925年パリに渡り、第二次大戦が勃発する1939年まで15年間滞在しました。その間、藤田嗣治と親しく交わり、渡仏早々にサロン・ドートンヌに入選。その展示会場で自作のマティエールの弱さを実感し、以後、油彩の画材と技法の研究に取り組みます。藤田やアンリ・ルソー、ジョルジュ・スーラなどを学び、やがて考え抜かれた構図を細やかな筆致で描く風景画を確立します。帰国後は春陽会を主な作品発表の場としました。ひとけのない堀割、雪の中の発電所、時間が堆積したかのような城館や廃墟、そして三色スミレなどを繰り返し描きました。風景画のほとんどは実景に即した写生ではなく、黄金比などを利用して幾何学的に組み合わせられた心象風景です。当館はすでに、後期の《雪の発電所》(1956年)、《望楼》(1959-61年)の2点を所蔵しています。
 本作は、渡仏後の岡が新たな様式を確立して間もないころの、初期の代表作品です。藤田の1910年代の抒情的風景画や、ルソーの都市風景の影響が顕著ですが、色彩、モティーフ、構図、筆遣いなどは岡独自のものといえます。海景とならんで、都市の河川風景は初期の岡の重要な題材でした。先行する《橋》(1927年頃、個人蔵)と《水門》(1926年、個人蔵)を合成したかのような構図で、岡が自作を引用し組み合わせながら作品を作りだすプロセスを典型的に示すものです。

岡鹿之助《セーヌ河畔》1927年油彩・カンヴァス

岡鹿之助
《セーヌ河畔》1927年
油彩・カンヴァス

展覧会期間中の展示状況

poster

関連イベント

ブリヂストン美術館と私
2012年3月31日(土)

毎週、水/金曜日の15:00から、当館の学芸員が展示作品を解説します。ご予約は不要、お気軽にご参加ください。

特別展「開館60周年記念  ドビュッシー 、音楽と美術 ー印象派と象徴派のあいだで」
2012年7月14日(土)-2012年10月14日(日)

展示中の収蔵作品
100円割引
美術館ブログ

開館時間
10:00〜18:00
(祝日を除く金曜日は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
※休館日は展覧会によって異なる場合がありますので、休館日カレンダーをご確認下さい。

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